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第59回  綾波と僕

スロ稼動日記じゃないです。



通い始めて3ヶ月程になるバーがあります。


たまたま看板を見つけ、入ったのですが、
僕好みの、物静かなバーテンさんが一人でやっている、
カウンターのみ、ほんの八席の小さな店です。



週に一、二回は必ず顔を出してバーテンさん以外誰とも口をきかず、
1人で小一時間ボーっとお酒を飲みながら、妄想したり、反省したりするのが最近の楽しみです。



通い続けるにつれ、店に行くたびによく見る、
気になった人に、僕は勝手に名前をつけました。



いつも貧乏揺すりしながら、
体も小刻みに揺らしている二十代前半のデブには



「アースクエイク」




毎回会うたびにホウレン草のソテーばっかくってる、中年には




「ポパイ」




何故か髪を水色に染めていて動きがロボットみたいにカクカクしている、
ショートカットの二十代後半位のドブスには



「綾波」




と名づけて、楽しんでいました。



無論この方達とは一切話したこともありませんでした。



昨日の夜いつものように仕事(スロット)を終えて、店に行くと、珍しくほぼ満席で、



僕は一つだけ空いていた「綾波」の隣の席に案内されました。



「綾波」はかなり酔っているようで、
楽しそうに他の常連や、マスターと話していたのですが、
僕は無論、自分の世界に入り、



「今日は少し騒がしくて窮屈だな」



と思いながらも妄想を楽しんでいました。



それから時間が経つにつれ、1人、また1人と客が帰り始め、
僕が来てからものの、40分程で、店は僕と
「綾波」の2人きりになってしまいました。



しかもガランとした店の中に隣り合わせです。


酔った「綾波」はいつにも増して気持ち悪く、
もはやブスを通り越して、



「気の触れた悪魔」



のように見えたので、
僕は段々怖くなってきて、
二杯しか飲んでいなかったのですが、



「次の一杯で帰ろう」



と決め、グチャグチャの店を一生懸命片しているマスターに申し訳ないと思いつつも、
飲み物を頼みました。



すると突然、綾波が



「よく来てるよね。」



と、トロンとした目つきで僕に話しかけてきました。




タメ口です。




「そうですね。」



と僕が仕方なしに相槌をうつや否や、
間髪を入れずに「零号機」の攻撃が開始しました。


要約すると



「私は芸能関係の仕事をしていて、
結構その筋では名が知れてるんだけど、
貴方は何者なの?」





と言うことを若干呂律が回らない感じで、
しかもかなり上から目線で問いかけてきました。



早くも頭に血が昇ってきた僕は




「どうせテメエみたいな気違い女は、
鼻フックとかやられてるアングラなAVに出てて有名なんだろうがよ。
しかも、自分で自分のこと芸能人とか言う奴に
まともな奴がいるかよ。」





と脳内からテレパシーを送りましたが、
「綾波」「シンクロ」することができず、




更に僕に絡んできます。




「仕事なにやってんの?」
「何歳?」
「私あさって誕生日」
「週に何回位来てるの?」
「私あさって誕生日」




二回言いました。



「おーーーめーーの誕生日なんて知るかよ」


と叫びそうになった僕は、
グッと言葉を呑み込み、
三杯目の酒を一気に飲み干して、マスターに



「ご馳走様です」



と声を掛けました。



「えっ。もう帰っちゃうの?」



と綾波。



僕のささやかな楽しみをメチャクチャにした
クソAV女優(仮定)に次回、
必ず仕返ししてやるための布石として、
帰りぎわ彼女に















「仕事は探偵です」







と耳元で囁き、
振り返りもせず、
僕は帰路につきました。





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次回はまた神の左手炸裂日記予定!!
[ 2013/02/10 00:17 ] 日記 | TB(-) | CM(-)




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